哲学書と勘違いしてるようである。
筆者はACがあたかも日本全国で蔓延して、それが大きな問題であり、最終的には自分のカンセリングセンターを利用しなさいという主旨のメッセージに思えてなりませんでした。筆者がカンセリングセンターの所長ではあるが、学歴が哲学、児童学であることからも分かるように、心理学の基礎を全く学んでいないと思われる。上記のカスタマーレビューは全て筆者が記述し、この本を宣伝しているようであり、この本はあくまで筆者が今まで勉強した内容の知識を誇らしげに記述しているだけにすぎない。この本からの心理的病気の解決策はなにも具体的に書いてないので、たとへ読者がACであっても役には立たないでしょう。
日本のアダルトチルドレン
アダルトチルドレン(AC)という言葉が、なぜ生まれ、どのようにその意味を広げていったのか、という解説ではじまるため、まったく予備知識のない人でもすんなり読み始めることができます。そして、カウンセラーとしての経験から、いくつかの例を提示。その中で、アメリカと日本では、ACの質が違うのだから、その回復の過程としても違う視点を提唱されています。自分をインナーチャイルドとして対象化して、自ら自分を癒そうとするのではなく、自分の中にあるインナーペアレンツを自覚し、自分とうちの中にある親との関係を整理していく。経験から発せられたメッセージには説得力があります。 この本の中で、著者が特に力を入れてメッセージを投げかけているのは、団塊の世代といわれる現在の中高年です。親がいて、子供がいるというサンドイッチの世代であり、子育てや仕事にひと段落着いて、自分の人生を生きようとしたときに、なぜか生きづらい。中高年にもなって自分の苦しみを親のせいにするのは、おかしいんじゃないか。そう感じている人にこそ、ACの言葉を届けたい。そんな、筆者の思いがあふれています。 最後に、この本のなかの一節の表題とされている言葉を紹介します。 「ACは優しさと希望と」 この一節は、とくにお勧めです。
ピタっとくる
ACという言葉に出会って、 最初に手にした本がこの本でした。 その後もいろいろな本を読みましたが、一番分かり易く、 自分にもピタっとくるのがこれだったと思います。 インナーペアレンツや、日本的ACの解釈も うんうん、と納得できました。 この本は『専門書』とはちょっと違う気がします。 ACについての知識だけが書いてある本なら、 もっと情報がたくさんあり、詳しいものもあります。 信田さんの意見があり、それが書かれているところが、 この本のあったかさなんだと思います。
アダルト・チルドレンとは何か
著者は、アダルト・チルドレン(AC)概念の先駆者で、第一人者なのだそうです。同じ著者の「依存症」の中でも、アダルト・チルドレンの定義がありますが、元々は、「アルコール依存症の親の下で育って成人した人(Adult Children of Alcoholics)」という意味があるのだそうです。アルコール依存症の夫が存在する場合、その妻は「共依存」の問題があるとされますが、その子供に対して与えられた用語であるということです。アルコール依存症の人にも問題はありますが、そのそばにいる「共依存」の人は、「愛情という名を借りて支配する」関係から抜けられず、苦しんでいる人たちだといえます。そして、その背後にいる子供は、こうした状況に適応するために、@過度に責任を負ったり、A調整役としてなだめる役を務めたり、B順応したりして、「良い子」として環境に過剰に適応することがあるのだそうです。こうした適応は、この家族の中では適切だったとしても、一旦子供が社会に出たときには、往々にしてうまく機能せず、そのために苦しむ人が出てくるのだそうです。本の後半には、回復方法について書かれています。一般的には、自分の感情を認知し、記憶を書き換える、という方法が効果的なのだそうです。中年期のACの場合は、乗り越えるべき相手がもう既に亡くなっているか、もしくは老化していることが多いので、サイコドラマで再現することも有効なそうです。
あなたはアダルトチルドレンなのか?
米元大統領、クリントン氏が、「私はアダルトチルドレンである」とカミングアウトしたことから、急速にメディアで取り上げられた感もある、AC(アダルトチルドレン)という概念を日本へ輸入したのが、この本である。本来ACとは、ACOA(Adult Children of Alcoholics)すなわち、アルコール依存症の親に育てられた大人、という概念であった。これが、ACOD(Adult Children Of Disfunctional family)、機能不全家族の元で育った大人、へと拡大解釈された。アル中の両親だけでなく、性的虐待や、暴力なども同じように、生涯に残る傷を負わす問題があるとの観点からである。ここまでは、アメリカにおけるACの定義であるが、この本の筆者は日本に輸入する際、さらに日本的に拡大解釈してしまった。しかし、ストレスの多い現代社会において、何らかの悩みのある人が普通だし、親の影響が全くない人もいないだろう。しかも、ACというのは他人が判断するものでなく、自己申告で、自分がACだと思えばACなのである。そうなると、全ての悩める日本人がアダルトチルドレンだと思えば、そうなってしまうので、疑問を感じる。巻末にこの本の筆者主催のカウンセリングセンターのURLが載っていたので拝見させて頂いたが、料金の高さに驚いた。ネット上でもACばやりの昨今だが、ノーマルな家庭のノーマルな人でも、自分をACだと思ってしまうのは危険であり、ACという概念がビジネスに利用されている印象もある。眉毛に唾をつけて読んでみる事も忘れないで欲しい。
三五館
「アダルト・チルドレン」実践篇―家族に潜むコントロール・ドラマ 子どもの生きづらさと親子関係―アダルト・チルドレンの視点から (子育てと健康シリーズ) アダルト・チルドレンという物語 (文春文庫) 夫婦の関係を見て子は育つ―親として、これだけは知っておきたいこと アダルト・チルドレンと家族―心のなかの子どもを癒す
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